新しいセンサーは何が良いのか→カメラを買う基準にしよう
アレ
新型センサーを搭載!という文言について,新しいセンサーだけ買っていればそれで良いのかというお話です.
新型センサーということで裏面照射主体で書きます.表面照射は素晴らしいですがCANONくらいしか新型センサーを出さないので.
なるべく一般論で手短に書きたいです.(すぐダイナミックレンジなんていらねーよゴミとか言い出す)
そもそもカメラをセンサーで選ぶ奴なんていない
新しい=?
何もなかった.
新型センサーになると何が変わるのか見ていきましょう!
- 画素数の増加
ここ数年の謳い文句No.1こと画素数さんです.
色々と謂れはありますが,上記のような理由もあり新型となると高画素化は避けて通れないでしょう.
低画素カメラもありますね.これはスキャン速度を向上するための場合が多いです. この場合動画機と銘打って発表されることが多いですね.
これは個人的な見解ですが画素数(画素ピッチ)によって色が大きく変わることはありません.ノイズは増えますが. 高画素=色が悪いは別のところにあり,画素数の向上には裏面照射型センサーの技術向上が関わっています. 裏面照射型センサーは光の利用効率が高く,それに応じて高画素化・高感度化できる訳です. CAN0Nさんは表面照射にこだわっていますね.表面照射型高画素機5Dsはみんなの憧れです.
- ダイナミックレンジの広域化
最近ジワジワと謳い文句化してきているダイナミックレンジ.
明るいところから暗いところまでRAW記録できるよ!ってことですね.
RAWにあるデータを余さず圧縮してjpegで表現しようとするとlog撮影した映像みたいになります.残念だったな.
レタッチした時に白飛び黒潰れが復活しやすいというメリットがあります.
一般的に画素ピッチを大きく取ることでダイナミックレンジは広くなると言われています.A7SIIIが1200万画素なのに15Stopしかないのは4800万画素のセンサーを使っているからです.摩訶不思議.
- 常用ISO感度の広域化(高域化)
メーカーが推奨するISO感度の幅です. 拡張ISOという3倍界王拳も使えます.
この幅は年々広くなっていますね.主に上に.
ISO1600までしか使わないよーという方も多いと思います.あくまでメーカー推奨ですからね.
これも裏面照射型の恩恵を受けているセンサーが多いです.
- 読み込み速度の上昇
Z9の発売によって結構注目されたんじゃないでしょうか.
電子シャッター時の読み込み速度がメカシャッターの幕速(1/250くらい)に近くなってきました.
メリットはローリングシャッター歪みの軽減です.これはムービーに大きくメリットあります.スチルだと電子シャッター使うのはサイレント撮影くらいかな.
Z9ほど高速になるとメカシャッターを排除できるのも強みですね.余計なコストがかかりませんし,小型軽量化が可能です. 今後はメカシャッターレスが主流になるでしょうね.
裏面照射で積層型というのがこれを実現しました.
S0NYのメカシャッターレスをA9にとどめちゃったのがなあ無いの!?A7シリーズに流用できなかったものか特にA7VI.そもそも積層型じゃないので実現しませんが
他にもあるだろうけど簡単に上げるとこれくらいですね.
これを踏まえて,用途別にセンサーを選ぼう
用途 | センサー |
---|---|
スチルも動画も撮る | 積層型 |
動画を撮りたい | 積層型 |
スチルだけ | なんでも良い |
最近のセンサーの動向はムービーに強くしようという意志が見て取れますね.
積層型のカメラは今後増えるのでまあ今は待てS0NYのせい
CANONが表面照射で裏面に近づこうとしているのも含めて
主要メーカーごとの動向
メーカー | 特徴 | 製造 |
---|---|---|
SONY | 裏面照射・積層型の第一人者 | SONY |
CANON | 表面照射.必要な機種には裏面照射を載せている(R3) | 自社製らしい |
Nikon | 折衷.低価格機には表面照射,高価格機には裏面照射. | Z9・表面照射機はセミコンダクタ製,裏面照射はSONY製造.設計はNikon? |
FUJIFILM | 最近裏面照射になった.2022年に積層型も出すらしい.X-Transという特殊配列 | SONY製造.設計はFuji. |
CANONは表面照射を曲げずに頑張って欲しいです.
裏面照射のデメリット
偽色と低感度ノイズです.
低感度ノイズは積層型になって大幅に改善されました.Twitterで「積層型 7iv」とかで調べると良い感じに出てくるよ
偽色は諦めな!S0NYの技術者に任せましょう.
あと言われるのは「色」そのものですね.ここまでくると宗教です.表面照射教.
Tamron SP 35mm F1.4 Di USD (Model F045) について
35mmの存在をどう考えるか
小難しいタイトルをつけました.
このレンズに関しては画角がどうこうではなく,『究極の写り*1』を得られるレンズです.
画角なんて気にせずいきましょう.
特筆すべきは繊細な光の描写
葉脈一本いっぽんが〜なんてことは言うまでもありませんが,影になっている部分の微かな光さえも描き切っています.
『虚無』らしさ
ほどほどの「虚無*2」らしさが,自然よりも人工物に向いている.そんなイメージ.
虚無源流のs○gmaよりも柔らかい印象.
これでいてチャートを取ると35mm f/1.2 DGDN | Artと比較してシャープさは勝るとも劣らずなのやばい.*3
夜スナップでのAF
AFは早くないです.
夜の街くらいであれば,歩きながらでもストレスなく*4スナップできます.
暗所性能はカメラによりますが,5D初代はこれくらいで良いや感が出ます.
明るい広角レンズということもありISOは400で撮れますね.*5
撮れなかった例. 荒れがちな中距離にピントを合わせた時の遠景のボケも綺麗です.
遠景を撮る
被写体が無限遠に近づくほど,画角としての独自性が生まれます.*6
35mmはより広角な28,21mmに比べて遠くの被写体の存在感を損なわず空が入るくらいの画角.
結論
究極のレンズの真偽は置いといて,35mmは楽しい.
*1: https://www.tamron.jp/product/lenses/f045.html
*2:* sig○aっぽさ
*3: https://digicame-info.com/2019/09/35mm-f12-dg-art.html
*4: 個人差.普段MFしか使わない身にしてみれば普通
*5: 街での夜スナップの場合f/1.4,SS1/35,ISO400-800だけあればまあ何でも写る.5000兆ISO欲しい!!!!
*6: 星を撮るとき天の川のどこまでをフレームに入れたいかで画角を変えるイメージ.この話もいつかしたい.